Dr.ネルソンの「医学&タメになる」授業

モデル/モデル講師/司会と多方面で活躍する清家すみれさんと「無痛分娩」についてお話します。

無痛分娩の痛み

今日は、無痛分娩が本当に無痛なのかってことを聞きたいですね。

実際に、陣痛に苦しんでいる方に注射を行うと、痛みが和らぐと話をしてくれます。陣痛の痛みの度合いが10とすると、どれぐらい痛みが和らぎますか?と聞くと、1か2ぐらいと答えてくれました。

しかし、麻酔は人によって効き方が違います。どう違うか分かりますか?

我慢強い人とかですか?

実は、アルコールが強い人は麻酔が効きにくいのではないのかと言われています。なぜかというと、アルコールを分解するためには肝臓の酵素が働きます。酵素がたくさんあると、アルコールをどんどん分解するので、お酒が強くなります。この酵素が、麻酔も分解すると言われているのです。

無痛分娩の問題点

また一時期、無痛分娩がニュースに取り上げられ、怖いものではないかと言われた時があります。それは、日本の産婦人科医の少なさに原因があると思います。

無痛分娩の麻酔は、背中の神経ギリギリまで針を刺します。手技自体は、さほど難しいものではありません。海外では、麻酔科の先生が担当するので、慣れているので安全です。日本の場合、人数が少ないため、激務に追われた産婦人科の先生が行うことが多いです。そこが問題なんです。

いくら名医でも、疲れていたら手元が狂うかもしれないですもんね。人間ですから。

女性としては、無痛分娩はやってみたいですか?僕は、個人の自由だと思うので、両方ありだと思います。

やっぱり、痛いのはいやですからね。

ちなみに、費用はいくらぐらいかかると思いますか?

実は、保険診療ではなく自費診療なので費用の決まりはないんです。

ということは、病院次第なんですね。

そうですね。

だから、事前に病院に確認すればいいと思います。

無痛分娩は、それぞれのライフプランや個人の性格に合わせて選択すればよいと思います。さらに、リスクや費用に納得した上で決めればよいのです。

方法がどうであれ、愛するわが子には変わりないですからね。

本日は、ありがとうございました。