Dr.ネルソンの「医学&タメになる」授業

今回は、「 女性が気になる新型コロナワクチン接種」について、ネルソン先生が詳しく解説します。

コロナワクチン接種について、多くの質問をいただきました。

来院される方の中でも、特に妊娠中・妊活中・不妊治療中の方から新型コロナワクチンを接種してもよいかどうか、質問を多くいただきます。なので、今回は質問をいくつか取り上げながら、お話させていただきますね。

Q1

Q. 妊娠中・妊活中の人の新型コロナワクチン接種について、どれぐらいのデータがあるの?

A. 2021年6月14日の現時点で、妊娠中・妊活中にワクチンを接種した人のデータは、アメリカのCDCでは12万人程蓄積されています。今後も、増えていくと思います。

Q2

Q. 妊娠中の新型コロナワクチン接種は、赤ちゃんにメリットはあるの?

A. 欧米諸国のデータによると、新型コロナワクチンを接種し、お母さんに抗体ができると、胎盤や母乳を通して赤ちゃんに届くと言われています。そうすると、赤ちゃんもコロナウイルスに対して免疫力がつくのではと期待されています。

Q3

Q. 1回目の新型コロナワクチン接種後、妊娠が分かった場合、2回目は伸ばした方がいいの?

A. 産婦人科学会からの通知では、妊娠が分かった場合でも、2回目の接種は伸ばす必要はないそうです。予定通り、2回接種してください。

Q4

Q. 新型コロナワクチン接種前に、妊娠反応を調べておいた方がいいの?

A. 同じく、産婦人科学会からの通知によると、妊娠してからどの時点でも、新型コロナワクチンを接種して構わないと言われています。なので、事前にわざわざ妊娠反応を調べる必要はありません。

Q5

Q. 妊活中・不妊治療中に新型コロナワクチンを接種してもいいの?

A. 産婦人科学会によると、妊活中・不妊治療中でもワクチンを接種することで、妊娠の確率に影響があったり、下がったりすることはないそうです。むしろ、その間にコロナにかかる方がもっと大変なので、接種すべきと言われています。

Q6

Q. 妊娠何週までは、新型コロナワクチンを避けた方がいいの?

A. ワクチン接種が始まったころは、妊娠12週までは避けた方がいいのでは?と言われていました。もしくは、接種の前と後で、赤ちゃんの心拍を聞いて元気かどうか確認しましょうと言われていました。

しかし最近では、データが蓄積されてきて、実はあまり影響がないことが分かってきました。つい最近、産婦人科学会からも通知がきて、妊娠12週まででも接種を避ける必要はないと言われています。

Q7

Q. 妊婦の場合、副反応は妊娠していない人と比べて、ひどく出るの?

A. 妊婦さんの場合も一般の人と同じで、副反応については、ほとんど有意差はないと報告されています。

Q8

Q. 妊娠中、副反応が出たら使える薬はあるの?

A. あります。アセトアミノフェンという成分の解熱鎮痛剤は、妊娠中でも使えるので、ぜひお医者さんと相談してみてください。

Q9

Q. 新型コロナワクチンを接種したら、妊娠合併症のリスクが高まるの?

A. ワクチンを接種したからといって、妊娠合併症のリスクが高まることはありません。欧米諸国のデータでも報告されています。

おわりに

以上が、産婦人科学会からの通知です。あとは僕個人としての意見になりますが、新型コロナワクチンはまだできたばっかりのものですよね。これは人類の初挑戦だと思うんです。よく10年後、20年後を想像し、どのような変化があるか、疑問や怖さをもっている人がいます。正直に言って、その答えは分かりません。だって、人類の初挑戦ですからね。

僕も、2回ワクチンを接種しましたが、10年後、20年後に自分の体に変化がないのかと言われたら、僕にも分かりません。でも僕は接種を受けました。今は緊急事態なので、完璧な答えは求めてほしくないんです。理想ばかり言ってもしょうがないですからね。

そして、ワクチンを接種するかどうかは、個人の判断にゆだねられています。ワクチンを接種すると、副反応や今後についての不安があります。しかし、接種せずコロナに感染すると、後遺症や重症化の不安があります。その2種類の不安が自分にとって、どちらに重みがあるかだと思います。僕の場合は、今コロナに感染する不安の方に重みを感じたので、ワクチンを接種しました。

皆さんも、すごく不安だと思います。理想としては、たくさんのデータがあっていろんな情報を得てからの方が安心ですが、待ってる間に感染してしまうと大変なことになりますからね。これが、僕個人の意見になります。参考にしていただければ幸いです。