Dr.ネルソンの「医学&タメになる」授業
フリーモデルのYUIKAさんと「乳がん検診」についてお話します。
乳がんとは
まず、乳がんというのは何歳ぐらいからなるイメージですか?
私が乳がん検診を受けるようになったのは、社会人になってからですね。二十歳ぐらいですかね。
検診のきっかけは何だったの?
私は会社の健康診断で、きっかけがあったからです。
その時は、超音波の検査だったんですかね?
そうですね。マンモグラフィーはなくて、超音波だけでした。
なるほど!
ちなみにうちのクリニックでの最年少の乳がんの患者さんは何歳だと思いますか?
何歳なんだろう・・?
実は14歳の患者さんです。
あともう一つ知ってほしいこと!実は、市町村から乳がん検診のクーポンが届くんですよ。
そうなんですか?そんなの知らないですよ!
なぜかというと、まだ来てないからです。乳がん検診のクーポンが来るのは何歳からか知っていますか?実は30歳からなんです。マンモグラフィーのクーポンは40歳からになります。
検査方法
乳がんというとどんなイメージがありますか?
胸を触ったときに、しこりができてって感じですよね?
そうですね。しこりを見るには、超音波が一番見やすいんですよ。実は、乳がんはしこりだけではないんです。細かい石灰化などもあります。それは細かいため、いくら触っても分かりません。なのでマンモグラフィーが必要になります。だから調べる方法が2つあるんです。
超音波・・・しこりを見つけやすい。あまり痛くない。
マンモグラフィー・・・石灰化・細かい腫瘍を見つけやすい。痛みあり。
乳腺の中に細かい腫瘍が隠れてしまうんですが、マンモグラフィーで胸を平らにすることで、腫瘍の隠れる場所を少なくしているんです。
めちゃくちゃ痛いって聞くんですけど?
確かに10秒間挟まれて痛いですが、この10秒で命が助かると思ったらいいですよね。
大切なこと
あともう一つ大切なことは、年齢です。
先ほどお話したように14歳でも乳がんになる可能性がありますが、クーポンが来るのは30歳からです。マンモグラフィーは40歳からです。みなさんが勘違いされるのは、その年齢になるまでは、自分には関係ないと思ってしまうところです。クーポンが来るのは、あくまでも市の財源からの補助です。30歳からになっているのは、20歳から補助する財源がないだけです。
またネットにも、いろいろな情報が載っています。その中には誤情報もたくさんあります。なので自分で判断するのではなく、少しでも自分の胸に違和感を覚えたら、専門のお医者さんにすぐに診てもらってください。また、胸に異常がなくても気になるようなら病院に行けばいいです。もちろん保険はききませんが、超音波検査を受けても5,000円~6,000円程度です。マンモグラフィーも8,000円ぐらいだと思います。クーポンを待つ必要はありません。
今、女性の何人に1人が乳がんになると思いますか?
5人に1人ぐらいですか?
それは多すぎですね(笑)
大体13~14人に1人と言われています。なので、他人事ではありません。もう一度言いますが、「乳がん=しこり」ではありません。少し腫れている、汁が出るなど、色が違うなど少しでも異変を感じたら、すぐに専門医を受診してください。