Dr.ネルソンの「医学&タメになる」授業

助産師として、フリーで性教育の啓発活動を行うまゆさんと「妊娠線」についてお話します。

妊娠線の予防法

今日は妊婦さんなら必ず気になる「妊娠線」についてです。どうやって予防したらいいんですか?

そもそも妊娠線がどうやってできるかというと、お腹が大きくなってきて皮膚が引っ張られて限界がきた時に、表面が割れてしまうというものですよね。なので、初期から妊娠線が入るというより、臨月に近づくにつれて下腹部や太もも、胸に妊娠線が入ることがあります。

この妊娠線を予防するには1つしかありません。「保湿」です!

ですよね。

ぼくも皮膚科の専門の先生に聞いてみたんです。おっしゃる通り、まず保湿でした。

皮膚が引っ張られて限界がきた時に、乾燥が加わるとピキッと割れてしまうので、まずは保湿が大切です。

保湿をすると、肌が柔軟性を保ち、伸びやすいということですね。

じゃあどんな保湿がいいんですか?まゆさん流を教えてください。

そうですね。

妊娠線予防のためのクリームっていうのが、結構商品出ているんですね。私としたら、どれでもいいと思っています。商品によって、この成分を使っているとかキャッチコピーがあると思うんですが、私個人としたら大きく商品によって違いはないと思っています。ちなみに私がクリームを選んでいる基準は、「自分が好きな匂いのボディクリーム」です。妊娠線用ではない普通に売っているものです。一日塗って終わりではなくて、産まれるまで毎日塗らないといけないので、気分が上がる自分が好きな香りを選ぶようにしています。

消費者としてはどうしても、効く成分が入っている!など気になりがちですが、スペシャルなものを選ぶよりも、手入れをきちんと継続しましょうということですね。

そうです。

だからちょっと無理をして高いものを買うと、ケチっちゃうんですよね(笑)高いしなかなか買えないってなると塗る量も減ってしまいますよね。たっぷり保湿することが大切なので、そういった意味でも、使いやすいものを選んでもらった方がいいかなと思います。

あともう一つ注意点があって、「かゆくてもかかない」というのが大切です。

結構かゆくなるんですよね、妊娠中は。

そうなんです。

妊娠中、皮膚のトラブルも多くなるし、皮膚が引っ張られることによるかゆみも出てきます。せっかく保湿をして皮膚を伸ばしていても、かくことで皮膚が割れてしまうこともあります。私はかゆい時、撫でてクリームを塗りかかないように気をつけています。

今日のお話で妊婦さんは、いろいろスッキリしたと思います。「保湿」と「かかない」がポイントですね。本日もありがとうございました。