Dr.ネルソンの「医学&タメになる」授業

イベントMC/歌手/タレント/と多方面で活躍する優希菜さんと「立ち合い出産」についてお話します。

立ち合い出産のすすめ

今日は、立ち合い出産のいいところってなんですか?という質問をいただきました。

なるほど。

完全に僕の考え方ですが、立ち合い出産は大賛成です。医療従事者として、何が起きているか見てほしいです。お産中に、急に妊婦さんが心肺停止になった場合など、緊急で手術をしなければいけない、場合によっては子宮を摘出しないといけない時、緊急の対応がしやすくなります。それに現状を見てくれているので、納得しやすいですよね。

説明を聞くだけだと、分かりにくいですもんね。

そうなんですよ。

そもそも妊婦さんって、20代、30代が多いですよね。若い妊婦さんが分娩室に入って、2時間後とかで出血して子宮摘出されたってなると、何が起きたんやって気持ちになりますよね。だから医療従事者として現場を見てほしいんです。

あとは僕も3児の父親として、全員立ち合いをしました。3人目は自分で取り上げました。良かったのは、奥さんが苦しんで産んでくれたのを目の前で感じることができたことです。

それも見ないと分からないですからね。どれぐらい苦しんでいたかっていうのは。

そうですよね。

だから普段、腹が立った時も、あの痛みを乗り越えて子供を産んでくれたんだって感謝することができます。命が産まれる瞬間ってなかなか体験できるものではないので、一緒に共有できるのが素晴らしいことです。そういう意味でも、ぜひ立ち合い出産をしてほしいと思いますね。

妊婦さんが安心するっていう意味で行われているって思ってましたが、見ることにも意味があるんですね。

見て聞いてその場の空気を感じることに意味がありますね。

じゃあ立ち合い出産について、迷っている方がいらっしゃったら是非していただきたいなと思いますね。

そうですね。

でもたまに見られたくない、っていう妊婦さんもいらっしゃるんですよ。なぜですか?って聞くと、苦しんでいる姿を見られると、今後女として見られないんではないかと心配されるんです。乙女心ですね。だから個人によって違いますね。

そうですね。

妊婦さんが嫌って言っているのに、無理やり立ち会うのはダメですね。でも、今回立ち合い出産には良いところがたくさんあるんだよって知ってもらえると嬉しいですね。

本日はありがとうございました。