＃63 日本の政治について。無関心に物申す！【政治】

政治家であり、元大阪市会議員の柳本顕さんと、「日本の政治」についてお話します。

無関心な日本人

今回のテーマは、ネルソン先生から見た「日本の政治」ということですが。まあ、政治っていっても色々ありますが。

みなさん、政治というと「あの政治家はこうやなあ。」と悪口しかないですよね。日本の政治は、一般市民の我々にすごく責任があるなあと思ったんです。

大いにありますね。

政治家を育てるのは、一般市民ですからね。

おっしゃる通りです。粗さがしをするのは、日本の風習ですよね。

アメリカでは、きれいに分かれていますよね。俺は、民主党派だ。共和党派だ。毎月、５ドル寄付してるで。とか国民一人一人、明確な意思がありますよね。

そうです。

アメリカ人にはイデオロギーがちゃんとあるのに、日本人にはそれがないと。

日本人は、政治のお金に関するスキャンダルに文句をよく言いますが、自分の気に入った政党に少しでも寄付していれば、お金のスキャンダルも起きないと思うんですよ。なので、日本人は政治に無関心すぎるかなと思うんです。

そうだと思います。

でも、我々も反省すべき点は、一般の方がもっと政治に興味をもってくれるような機会をつくっていかないといけないし、政治をもっと身近なものにしていく努力をしていかないといけないですね。

ちなみに、ネルソン先生は自民党に対して、インパクトがない印象ですか？

ありますよ。

僕は、ポピュラリズム（既存の利権を否定し、大衆寄りの思想で支持を得る）が良いかと言われると、良いとは思っていません。ただし、違う角度から見れば一般の方に興味を持ってもらえて、熱狂させますよね。

まさに先導する何かがあるわけですもんね。

それも一つの魅力ですよね。でも、なぜ自民党は今までそれができなかったんですか？

どうなんでしょう。

全体的に地味だったんですかね。それと、昔からの支持層がそのまま上がっていってしまったので、政治家も支持者も年配の方が多くなっています。逆にいうと、若年層、現役世代の方が我々のために何をしてくれるの？といった時に、なかなかメニューがない状態ですよね。

ただその中で、直近でいうと「保育・幼児教育の無償化」等の、子育て支援をしていくような取り組みもできてきました。なので、最近の若い方から自民党への支持が多くなっているのは、そのような部分も大きいと思います。

分かりやすいのは大事ですよね。

僕たち一般市民からすると、難しくて分かりにくいと無関心になってしまいます。分かりやすいと人々を熱狂させますよね。例えば、小泉首相時の「郵政民営化」は分かりやすかったです。あとは、民主党が政権をとった時、「政権交代」も分かりやすかったですよね。大阪では、橋本さんが「大阪都構想」など、分かりやすくする工夫が必要ですよね。

同時に、僕が変だなあと思うのが、日本の方は政治家のスキャンダルにすごく敏感ですが、逆にどんな人になってほしいのかなと思います。清廉潔白の政治家なんですかね？でも、そんな人は、世界の政治家とは渡り合っていけないと思います。多少悪いことをしていたとしても、政治を良い方向に舵取りしてくれれば、良いと思うんです。

それと、全員が全員そうじゃなくても、１００人おって１人の人が不祥事を起こしました。そうすると、全員がやっているような言い方をされるのも違うかなあと思います。その割に、良いことをやっているのは報道されにくいですよね。

僕は、マスコミがすごく大事な役割をしていると思っていて、良い面も悪い面もきちんと報道してほしいですよね。

そして、日本人は政治に対する無関心から脱却しないといけないですよね。

だから、政治に関わるというものが、テレビ討論を見るとか、街頭演説を聞きに行くとか、そんな堅苦しいものでなくていいと思うんです。我々も、ビアパーティーをしましょうとか、バーベキをューをしましょうとかいう機会があるので、そんな時に政治家っていうても、ようお酒飲みよるなあとか、自分らと一緒やんとか、共感できるような状況をつくっていくことが大切だと感じます。そこから、有権者のみなさんも政治に関心を持っていただき、その関心を持っていただいたことを政治家が聞くことによって、有権者が何を感じ何を求めているか感じることが大切だなあと思っています。