Dr.ネルソンの「医学&タメになる」授業

MC/ナレーター/マナー講師と多方面で活躍する首藤優美さんと、「婦人科検診」についてお話します。

婦人科検診は30歳から?

前回は、婦人科検診の子宮頸がんの検診についてお話いただきましたが、今回はパート2ということですね。

僕も患者さんに、何歳から検診を受けるべき?と聞かれることがあります。

市町村のクーポンで検査するのは、基本的に「子宮頸がん」です。ほとんどの市町村は20歳からクーポンを使えるようになりますが、そこで勘違いをする人がいます。例えば、20歳にならないと、がん検診に行ってはいけないのか。それか、20歳にならないと、がんにならないのか。と思う人がいますが、そうではありません。なぜ20歳からなのか知っていますか?

なんとなく20歳からが、大人だからですかね?

そもそも、子宮頸がんの原因は「ヒトパピロマウイルス(HPV)」です。ヒトパピロマウイルスには100種類程ありますが、この中で15種類ほどが、がんと因果関係があります。日本人は、その内の4種類ぐらいをもっていることが多いです。このウイルスはどうやって入ってくると思いますか?

自然と湧いてくるものではないですもんね。

実は、性行為で男性からもらうんです。でも、男性は自分がウイルスを持っているかは分からないんです。痛くもかゆくもないので、症状がないんです。

じゃあ男性は、ヒトパピロマウイルスでがんになったりしないんですか?

しないです。

じゃあ知らないでうつしてしまって、女性だけががんになってしまうんですね。

そうなんです。

話は変わりますが、日本の女性の初体験はいつぐらいだと思いますか?早い子で、14歳・15歳で初体験をするとしますよね。その相手の男性が運悪く、ヒトパピロマウイルスをもっていたとします。すると18歳で3,4年子宮にヒトパピロマウイルスがいたことになるんです。実際、僕のクリニックでも18歳で子宮頸がんが見つかった子が3人いました。

ええ!若くして、がんが見つかるってショックですよね。

そこで、あれ?って思いますよね。市町村のクーポンでは20歳からしか検診を受けられない。でも、18歳で子宮頸がんになる人もいます。なぜ18歳からやらないのって。でも、そこには市町村の財源事情があるんです。

でも、20歳までに子宮頸がんになる可能性もあるので、経験がある人は14歳・15歳からでも年に1回検査を受けることをおすすめします。

ただ、親に性についての話を言いにくいですよね。私も正直、大人になってからですね、話をするようになったのは。だから、もうちょっと若くから行くのが当たり前っていうふうにならないと、なかなか検診に行きにくいですよね。

そうですね。

女性には特有のトラブルがありますよね。月経不順だったり、おりもののトラブルだったり。それを理由に婦人科を受診してもいいですね。

それともう1つ、女性には大切な検診があります。

それは乳がん検診です。それも市町村によってちがうんですが、大体40歳ぐらいからになっています。みなさんもご存じだと思いますが、小林麻央さんは乳がんで、40歳になる前に亡くなられましたよね。でも、乳がん検診のマンモグラフィは40歳からですよ。そこにもまた財源事情があるんです。

でも、検診は自費で受けることができます。もちろんお金はかかるりますが、うちのクリニックだと8,000円ぐらいです。でも、市町村のクーポンを使っても、1,500円ぐらいかかるので、その何千円の差で命が助かるなら安いものですよね。

今日のまとめは、検診は市町村がお金を出してくれて受けられますが、そこに設けられている年齢は、あくまでも費用対効果で設けられているだけです。だからそれまで、検診を受けなくていいわけではないし、病気にならないわけではありません。

自発的に検診に行くことが大切ということですね。他に質問がある方は、コメントをお願いします。本日はありがとうございました。