政治家であり、元大阪市会議員の柳本顕さんと、「大阪の魅力」についてお話します。

大阪発祥のアレ

今回のテーマは、「大阪の魅力」についてです。

なんと顕さん、お若く見えますが、大阪の市会議員を16年してらっしゃいました。大阪の魅力を語るのは、顕さんしかいないんじゃないですか。

大阪市っていうわけじゃないんですが、朝の連続テレビ小説は見てはりますか?

全然見てません(笑)

「まんぷく」ってやつなんですけど。

安藤百福さんの奥さんが主人公なんです。ちなみに安藤百福さんは、「日清食品」の創業者です。何が言いたいかというと、即席ラーメン発祥の地が、実は大阪なんです。


そうなんですか!知らなかったです。

ちなみに、他にも大阪発祥のものはあります。それは、「回転ずし」です。元禄寿司さんが発祥なんです。

たしかに、元禄寿司さんに日本発祥って書いてあるのを見たことがありますが、本当だったんですね。

お寿司など和食だったら、大阪発祥でもおかしくないんですが、実はオムライスも心斎橋にある「北極星」さんが発祥なんです。おそらくオムレツはあったんでしょうけど、そこにご飯を包むという発想が大阪ならではだったんだと思います。今や全世界に広がっていますからね。

そう考えると、大阪の魅力というのは「新種の気質」といって、新しいものを取り入れていって、日本独特の文化も入れ、世界に広げていくところですね。

おもしろいですね。

他から学んで自分のものにし、世界に広げていくんですね。

ラーメンだって、元々中国のものですよね。そういう意味では、食文化も含め新しいものを創り出していくような力があるんじゃないかと思います。ちなみに、シャープ(大阪)が携帯電話にカメラを搭載したのも大阪が発祥らしいです。

かつては、大阪は「商都」と呼ばれ、「東洋のマンチェスター」とも呼ばれていたみたいです。全国の経済が大阪が一番と言われていたのに、いつの間にか東京に抜かれ、第二の都市から今や第三の都市になってしまいました。

そうなんですか。

他には何かありますか?

ええと、例えば1970年の「大阪万博」で、歩く歩道が実用化されたらしいです。あれは、大阪発祥というわけではないですが、万博で実用化されたみたいです。だからね、2025年の大阪万博に向けて、大阪の魅力を世界に発信していくべきですね。

あと、大阪には仁徳天皇凌含め、古墳がたくさんあります。とりわけその集積が堺・柏原・羽曳野あたりにあるということから、その一帯を「百舌・古市古墳群」と呼んでいます。そこを、世界遺産登録にしようという動きがありまして、今年の9月に登録されるかが決定するみたいです。

大阪にはたくさん魅力がありますね。

大阪はコテコテのイメージがありますが、意外と自然がたくさんあったり、漁業があったりといろんな魅力があるのが、大阪の魅力だと思います。

最近、大阪が都になるとか、副都市になるとか言われていますが、僕はそんなのどうでもいいと思っています。東京に次いで、2位になるとかいう志が、僕はとっても寂しいんですよね。どうせだったら、東洋の何かになるとかね。

最近、経済界でも大阪人はよく東京と比較したり、第二の都市って言ったりしてしまいますが、それではだめだと。「ルック・ウエスト」といって、東アジアを見定めてその中で大阪を位置づけていくことが重要だということが言われています。一番、二番というより、大阪独自のものをもっと追及していく、その中でも商都や中小企業を盛り上げていく取り組みが大切になっていくと思います。

アジアの商都になるよう、ぜひ顕さん頑張ってくださいね。

本日はありがとうございました。