Dr.ネルソンの「医学&タメになる」授業

「妊娠中の尿検査」について、Dr.ネルソン先生が解説します。

尿検査の必要性

今回は、よく妊婦さんから聞かれる質問の一つにお答えします。

何かというと、妊婦検診時の必須検査として①血圧②尿検査③体重の3つを計測しますよね。その中の、尿検査についてお話します。

この尿検査で何を調べるかというと、①尿蛋白②尿糖③ケトン④潜血が出ていないかどうかを調べます。

①尿蛋白は、血圧や腎臓の変化・何かの病気が隠れていないかを調べます。ただし、よくあるのが最初のおしっこを取ってしまうことです。するとばい菌やゴミが入ってしまい、それが蛋白に見えてしまうことがあるんです。なので、検査の時は「中間尿」といって、真ん中のおしっこを取ってください。

②尿糖というのは、尿に糖が含まれているかどうかを調べます。つまり糖尿病になっていないかを調べます。不思議なことに、妊婦さんは糖尿病のような体質になってしまうことがあります。なぜかというと、赤ちゃんに栄養や糖がいってほしいので、お母さんの体のインシュリンが効きにくくなるんです。インシュリンが効きにくいということは、糖分が外に出やすくなります。だから、糖尿病の人と同じようになってしまうんです。だからおしっこで確認をするんです。

③ケトンはお母さんがつわりでしんどくなっていないかどうかを調べます。つわりでしんどくなっていると、糖分や栄養がしっかり取れていないので、脂肪や他のものからエネルギーを作っているということになります。そうすると、ケトンという物質が出てきます。なので、おしっこの中にケトンがたくさん出ていると、今栄養がしっかりとれていないのかなと気づくことができます。

④潜血がおしっこに混じっていると、子宮からの出血を疑います。

このように、おしっこからいろんな情報が得られるんですよね。だから妊婦検診時必ず、おしっこの検査をしてほしいんです。

本日は以上です。