Dr.ネルソンの「医学&タメになる」授業

助産師として、フリーで性教育の啓発活動を行うまゆさんと「マスターベーション」についてお話します。

マスターベーションは危険?

以前、マスターベーションについてお話しましたよね。すごく反響がありまして、いくつか質問がありました。マスターベーションは体に悪い?ネットで調べたら心臓に悪いって出てきたんです。などです。

まゆさんには質問ありませんか?

多いですね、その質問は(笑)

マスターベーションをしすぎたらダメなんではないか?という相談は、結構ありますね。

特に男性の場合ですよね?そういう時は、どんな風に答えられますか?

そうですね。

マスターベーションの注意点って結構あるんですけど、まずやりすぎて悪いことはないんですね。だからやりすぎて亡くなった人がいるっていうのは、都市伝説ですね(笑)

そもそも「突然死」ってありますもんね。マラソンをしていても、急に心肺停止になって倒れたって聞きますよね。それと同じだと思います。たまたま、その方がマラソンではなくマスターベーション中に亡くなったっていうだけで、マスターベーションをすることで心肺停止になったわけではないですね。

マスターベーションの注意点

泌尿器科の専門の先生に聞いてみたんです。

突然死はしませんが、注意することはいくつかあります。まず、男性の場合ですが手を使いますので、握りしめ具合を自分で加減できますよね。人によっては強い刺激を求める人がいます。強い刺激に慣れてしまうと、性行為の時、女性の膣の中で快感を得られずに、射精できないまま終わってしまうことがあります。

泌尿器科の先生がおっしゃるには、マスターベーションも性行為の練習の一環で、練習で強くしすぎると本番で刺激が足りなくなるんだそうです。

「床オナ」っていうのかな?ペニスを体の下において、布団や床にこすりつけることによって強い快感を求める行為ですが、本番の時にうまくいかない一つの原因になります。

不妊治療で、人工授精をしているカップルもいますよね。

あとは、ネットで性的な表現のコンテンツやアダルト動画って安易に手に入りますよね。男性はそういうものを見ながら、マスターベーションをすることが多いですが、だんだんノーマルじゃない動画にはまってしまって、本番の時に満足できないこともあります。これも、マスターベーションの弊害ではないかなと思います。

だから、マスターベーション自体が悪いわけではなくて、やり方と環境が大切だとおっしゃっていました。結論は、マスターベーションは悪いことではないし、体にも悪くはありません。ただし、やり方と環境に気をつけましょう。

本日は以上です。ありがとうございました。