Dr.ネルソンの「医学&タメになる」授業

今回は、「妊娠中の食事と赤ちゃんのアトピーの関係」について、ネルソン先生が詳しく解説します。

食事とアトピーの関係

妊娠中の自分の食事で、赤ちゃんがアトピーになってしまうのでは?と心配される方も多いと思います。

現時点では、食事から赤ちゃんがアトピーになるというデータはありません。ネットなどにさまざまな意見が書かれていますが、食べ物を限定して赤ちゃんにバランスよく栄養がいかない方が問題です。

もう一度言いますが、この食べ物を食べたら赤ちゃんがアトピーになるというデータはありません。なので、食べ物を制限することはやめてください。

よく言われるのが、青魚やヨーグルトが体にいいから、たくさん食べると赤ちゃんがアトピーにならないのでは?などです。いろいろな研究がされていますが、効果があるという報告もあれば、あまり効果がないという報告もあります。特別にこれを食べれば、赤ちゃんがアトピーにならないよというものはありません。

おわりに

結論を言うと、あれこれ心配しても仕方がないです。とにかくバランスよく食べることです。僕も、よく患者さんに言いますが、そこまで心配してどうするの?と。アフリカの原住民の人はどうするんですか。野生の動物をそのまま食べたりするんですよ。衛生環境が悪いところで、いろいろなものを食べているんです。全員が流産してしまうんですか?違いますよね。逆に元気な赤ちゃんが産まれてきますよね。

なので、妊娠中はこの食べ物を避けましょう。とかこの食べ物がいいからたくさん食べましょう。というのは、良くありません。バランスよく食べましょう。

以上です。ありがとうございました。