エステティシャンであり、セラピストの川口彩香さんと、「逆子」についてお話します。

逆子とは?

今日のテーマは「逆子は帝王切開になるのはどうして?」というテーマです。

逆子を医学的に言うと「骨盤位」といいます。普通の赤ちゃんは、「頭位」です。普通、赤ちゃんが産まれる前はどんなポジションになっているか分かりますか?

頭が下になって出てくるのが普通ですよね。

そうです。

赤ちゃんはお母さんのお腹にいる間、頭を下にしています。そして出てくるときは、なるべく頭の一番小さいところから旋回して出てきます。だから頭から出るのが普通です。なぜこれが大事かというと、実は赤ちゃんは頭が一番大きいんです。だから頭から出ると、あとは体が出やすいんです。

逆子の場合、頭が上を向いているので、足やお尻から先に出てしまいます。最後に頭が出るんですが、一番大きいので出られるかどうかが分かりません。場合によっては、首の神経を傷つけてしまうかもしれません。だからリスクが高いため、ほとんどの病院では、帝王切開での出産となります。

逆子を戻す方法

逆子を戻せる方法はないの?とよく言われます。

一時期、逆子を戻すと言われる「逆子体操」もやっていました。それも今は、根拠がないと特別に勧めないようになっています。逆子体操をするかしないかで、逆子が戻る確率に変化がなかったみたいです。だから根拠のないことなので、勧めも止めもしていません。

他にも鍼灸やマッサージなど、逆子を治せますと言われているものはあるけど、根拠はありません。もちろん治る人もいます。

しかし、一つだけ無理やり戻す方法もあるんです。「外回転術」と呼ばれるもので、名前の通りお母さんのお腹の上から赤ちゃんの体を回します。強引に回すので、お腹が痛くなるお母さんもいます。それでも、帝王切開をしたくないというお母さんには一つの手だと思います。ただし外回転術で逆子が戻る確率は50%程度です。

結構痛い思いをしても、戻る確率は半分なんですね。辛いですね。

あと、力をかけて回すので場合によっては、胎盤が剥がれかけたり、一部剥がれてしまったりして出血してしまい、緊急で帝王切開になってしまうこともあります。戻すためなのに、逆に緊急で帝王切開しないといけないこともあるんです。なのでお母さんが望む場合のみ、施術を行います。

なので結論からいうと、逆子になって帝王切開になるのは、運が悪いとしか言いようがないんです。

本日は以上です。ありがとうございました。