Dr.ネルソンの「医学&タメになる」授業

公認会計士/税理士の松岡由紀子さんの高校生時のお話をお聞きします。

高校で妊娠・出産

今日はテーマに「ヤンママ公認会計士」とありますが?なんのことでしょうね?

ヤンキーじゃないですかね?(笑)

なるほど(笑)

誰のことでしょうね?

私、実は春から高校生になる息子がいるんです。

ということは、何歳に産んだんですか?

高校生で出産したんです。妊娠したのが17歳で、高校三年生で出産して、それから卒業しました。それで、21歳で離婚したので13年シングルマザーをやっています。

色々ツッコミたい放題ですね。

17歳で妊娠したんですよね?初彼氏ですか?

いえ、違いますね(笑)

初彼氏の時は、妊娠しなかったんですね?

そうなんです。きちんと避妊をしていたので。

一応、避妊の手段は知っていたんですね。でも、妊娠した時の彼氏とは避妊はしなかったんですね?

そうなんです。

それで、最近息子に言われたんですけど、「自分の親に聞くのもあれやねんけど、なんで避妊せえへんかったん?」って言われたんです。そうよなあって、笑いながら話をしたんですけど。

じゃあその時は、相手が魅力的でこの人の子供なら産んでもいいと思ったんですか?

この人の子供だからというより、自分の子供がお腹にいると思って、絶対に産むと決めました。

じゃあ、今日は避妊しなくてもいいやと思ったってことですよね?

よくある話だと思うんですけど、男性が避妊したがらないのを女性が拒み切れないんですよね。嫌われてしまうと思って。

でも私は妊娠したのは、とっても嬉しかったんですよ。妊娠検査薬で検査して、陽性になった時、絶対に産むって思いました。

普通まずビビるよね?親に怒られるとかね。

もちろんそれもありますけど、一番最初の感情は単純にうれしい!でした。

親の反応はどうだったんですか?

親はぶち切れですよね。

でもその時唯一よかったのが、学校が大好きだったので、学校をさぼることもなかったんです。

さっきから、ヤンキーって出てきますが、周りにヤンキーが多かったのか、先生がヤンキーやったのかどっちですか?

私はヤンキーではないです!

なぜなら、門限が19時でした。きちんと守ってました。中学校2年生からずっと、サッカー部のマネージャーをやっていました。それが、終わるのが18時とかなんで、帰ったら19時になるんです。だから、夜遊びする時間はまったくなかったです。

門限を守っていて、いつ妊娠したん?

昼の子です(笑)2つ上の社会人の方だったんですけど。

どうやって、社会人の人と知り合うんですか?

友達のお兄ちゃんの友達ですね。

なるほど。

でも、妊娠して怒られても、命を守ったのは偉いですね。おなかが大きいまま学校に行っていたんですか?

7か月まで行ってましたね。

周りに何か言われませんでしたか?

全く気付かれませんでしたね。学校の先生と、数人の仲のいい友達にしか話していなかったので。さらに、私服の学校だったので。

そうなんですね。それから、高校3年生で出産したんですよね。よく卒業できましたね。

それがありがたいことに、自宅で勉強して単位を取れば、卒業を認めてくれたんです。どうしても卒業だけはしたくて、両親と学校にお願いしに行きました。

それは、偉いですね。

普通だったら、親が卒業だけは絶対にしなさいと言いますけどね。でも、はっきりと卒業することと、子供を産みたいことだけを自分からお願いしたんですね。

始めは最悪、学校は辞めないといけないなっていうのはあったんですけど、親と話をする中で、どうしても学校だけは卒業したいって話をしました。

僕も産婦人科なので、一日100人程患者さんを診ています。先生と同じような若くして妊娠された方もいます。でも、先生と一番違うのは、どうしたらいいか分からず、自分で決断ができない人が多いです。だから、僕は喝を入れるんですけど。

自分の人生なんだから、決めるのは自分。産むならば、自分を犠牲にしても子供を守る。産めないんだったら、あきらめる。それを決めるのは自分です。彼氏や親にどうしようって聞くのは、お腹の中の命に失礼かなと思います。

だから先生の決断は素晴らしいと思いました。また先生には色々なことを教えてもらいたいと思います。本日はありがとうございました。