Dr.ネルソンの「医学&タメになる」授業

ホームケア専門エステティシャンLilyさんと「生理痛」についてお話します。

ピルを飲むのは?

今回は、前回お話いただいた「ピル」のお話を、もう少し詳しくしていただきたいなと思います。

ピルって私のお客様でも飲まれている方も多いんですけど、ずっと飲み続けるのが嫌でやめましたって方とか、どれぐらい飲めばいいのかなど、不安を抱えている方が多いんですよ。飲み続けないといけないですか?って方には、先生だったらどんな風にお答えしますか?

そうですね。

まずは、ピルを飲む前になぜ飲むのか、目的をはっきりさせることが大切です。例えば、生理痛がひどいから飲む。避妊のために飲む。生理の周期を安定させたい。など自分の目的をはっきりさせるんです。

それは大切なことですね。

あとは、目的と副作用を天秤にかけること。それで、副作用の方が大きければ飲まなければいいんです。

自分で選択するんですね。

そうなんです。

だから、僕はいつも患者さんにお話ししますが、いつまでピルを飲むっていうガイドラインなんかないんですよ。ピルは自分のライフスタイルを良くするために飲む薬なので、生理痛がマシになったらやめてみてもいいですね。避妊のために飲んでいたなら、コンドームなどの他の避妊方法を考えればいいんです。だから、いつまでピルを飲まないといけないっていうのはないので、自分で決めればいいんです。

日本では、病院に行かないと処方されないし、なかなか飲む機会がないと思うんですが、海外などではよく飲まれているイメージがありますよね?文化の違いですか?

そうですね。

日本人って病院に行くのを怖がったり、すぐに自分でネットの情報を調べたりします。そして、不安になることが多いですよね。なので、ピルに対して不安感をもつのかもしれません。

あとは、ピルを飲むと妊娠しないですよね。だから、ピルを飲んでしまうと妊娠できない体になるんではないか?って思われる方もいます。しかし、これもピルを飲むのをやめると、ちゃんと元の体質に戻ります。妊娠しやすいかは、元々の体質によります。なので、ピルは女性の妊孕性(にんようせい:妊娠しやすさ)に影響はありません。

なるほど。

それを聞くと安心ですね。

今回は以上です。

ありがとうございました。