Dr.ネルソンの「医学&タメになる」授業

ホームケア専門エステティシャンLilyさんと「卵巣嚢腫」についてお話します。

卵巣嚢腫とは

卵巣って馴染みがないですよね。

子宮の中では、赤ちゃんが育ちます。子宮の入り口は子宮頚管といい、ここにできる癌は子宮頸がんといいます。卵巣は実は、この子宮の両側にあります。性行為をすると、精子は卵管を通って卵巣の近くで卵子と出逢い、受精卵となって卵管を通り、子宮に戻るんですよ。

卵巣嚢腫というのは、簡単に言うと卵巣が腫れているということです。なぜ腫れるかというと、中に液体や血液がたまっているからです。原因としては排卵時に、周りの血管が破れて出血し、その血がたまる。他には、細胞が液体をつくってしまうことが挙げられます。

大切なことは良性か、悪性か。

卵巣嚢腫にも、良性と悪性があるんですね。

その中の悪性が、がんです。

良性であれば、卵巣が腫れていても問題ありません。もし、悪性の場合、早急な対処が必要です。もし、卵巣が破れてしまうとがん細胞が全身に飛び散ってしまいます。

卵巣嚢腫の何が怖いか知っていますか。

悪性の時点で、怖いですけどね。

一番怖いのは、症状がないということです。腫れていても、「無自覚」が多いんです。

どうやって、分かるんですか。病院に行って、初めて分かるんですか?

そうなんです。

なぜかというと、卵巣は子宮の外側にあり、直接外とはつながっていないからです。もし、子宮にできものがあれば出血したり、おりものとして出てきたりと変化があり、気づくことができます。でも、卵巣が10㎝程、腫れていても気づく人は少ないです。

痛みもないんですか?

ないことが多いです。

おなかに何か触れるなと思っても、最近太ったかなと感じる人が多いです。痛くもかゆくもないから、大きくなっても気づきにくいです。

超音波で検査しないと分からないんです。

そもそも、水がたまらないようにするには、どうしたらいいんですか?

残念ながら、どうしようもないです。

体質ということですか?

原因は、一概には言えないんです。

では、症状がいつ出るかです。

卵巣は5㎝以上大きくなると動いてきます。その動きで、卵巣がねじれておなかが痛くなることがあります。それを「茎捻転」といいます。

もう一つは、卵巣嚢腫が破れて腹痛を起こし、気づく場合です。そうなると、緊急手術となります。

怖い落とし穴とは

みなさん、市町村の子宮頸がんのクーポンで検診を受けると思います。がん検診を行ったから安心した気分になりますが、それは危ない安心感です。

なってます、なってます!

がん検診というのは、子宮の入り口である、子宮頚部の細胞をとってがん細胞がいるかどうか診ているだけなんです。なので、卵巣は超音波を入れてみないと分からないんです。

もし、卵巣が気になる場合は、実費で先生にお願いしないといけません。もし、卵巣が10㎝程腫れていたら、超音波で見なくても診察で分かります。でも、5、6㎝程の大きさだと分かりません。他にも、太ってる方だと触っただけでは分かりにくい場合があります。ですので、超音波で見るのが確実です。

卵巣というのは、みなさんに馴染みがないですが、怖い落とし穴として「卵巣嚢腫」ができる場合がありますので、定期的に超音波で検査してもらうことが大切です。