Dr.ネルソンの「医学&タメになる」授業
ホームケア専門エステティシャンLilyさんと「PMS」についてお話します。
PMSとは
今回のテーマは「PMS」についてです。私がいただくお悩みで一番多い悩みですね。どうやって改善できるんですか。
みなさんは「PMS」についてご存じですか?
PMSの略は分からないです。
PMSを日本語で言うと、「月経前症候群」といいます。Pre(前)Menstrual(月経)Syndrome(症候群)の略です。生理の前のいろいろな症状のことを指します。例えば、どんなことがありますか?
そうですね。
よく言われるのが、眠くなる、食べたくなる、イライラする、あとは腰が痛い、お腹や頭が痛いなどですよね。
このような症状をおこす犯人は、実は2人います。
1つは「エストロゲン」2つめが「プロゲステロン」この2つの女性ホルモンの変化によって、いろいろな症状が起きます。
まずエストロゲンは、女性が排卵する前に増えていきます。このエストロゲンは脳の伝達神経を増やしてくれると言われています。例えば、セロトニン(幸せホルモン)などです。生理が終わって、排卵するまではエストロゲンが増えていくので、その間は気持ちが落ち着いて頭も鮮明な状態です。しかし、生理の1週間から2週間前はしんどいですよね。この時、エストロゲンが減ってしまうんです。するとイライラしたり不安になったりします。
もう一つの原因は、プロゲステロン(黄体ホルモン)です。これは、排卵後に増えていきます。この黄体ホルモンがイライラを引き起こすんです。このように排卵前後がホルモンの動きが活発になるので体がしんどくなるんです。
感情が真逆ですもんね。どうすればいいんですか?
それには、3つの手段があります。
究極を言うと、排卵をなくせばいいんですよ。そのためにピルを服用します。しかし、ピルの副作用が自分に合わないなどで、飲みたくない方もいらっしゃいますよね。
そんな方には、漢方の薬があります。これが結構効くんですよ。すぐに効かないかもしれませんが、時間をかけて体質改善に役に立ちます。
あとは、自分の生活リズムにon/offをつけることです。
それ、現代人にめちゃくちゃ大切なことですね!
そうなんです。
特に日本人の働き方、変だと思うんです。例えば、5時まで仕事だとしても、上司がまだ帰らないから帰れない、などよくありますよね。このようにon/offはっきりしない働き方がダメですね。自分を解放する「手段」をなんでもいいので見つけることが大切です。でないと、いざイライラした時にどうしようもなくなってしまいます。だから、ぜひ普段の生活習慣でon/offをはっきりさせてみてください。
そうですね。
本日はありがとうございました。