Dr.ネルソンの「医学&タメになる」授業

モデルでタレントの綺咲あみさんと「妊娠中の性行為」についてお話します。

妊娠中の性行為、大丈夫?

今回のテーマは、「妊娠中の性行為」についてです。そもそも、妊娠中ってそういう行為は大丈夫なんですか?

妊娠したら不安をもっている人は多いですよね。

お腹もだんだん大きくなるし、女性として見てくれなくなったらどうしよう。とか、相手を満足させてあげられなくて、外で浮気されたらどうしようとか考える人が多いです。でも、赤ちゃんに影響があったらどうしようなど、たくさん不安なこともありますね。

結論から言うと、性行為ができないわけではないです。でも気をつけないといけないことが、たくさんあります。

まず、妊娠初期段階では、流産が起きやすいことを知ってほしいです。妊娠初期に10人のうち3人は流産をするデータもあります。だから性行為の有無にかかわらず、10人のうち3人は何もしなくても流産する可能性があるんです。万が一、流産した前日に性行為があった時、それが直接の原因でなくても後悔しますよね。

この知識を頭に入れたうえで、性交渉が原因だと気にならない性格なら、性行為は否定しません。でも、できれば安定期に入ってからの方が、トラブルは少ないと思います。

安定期っていうのは、どれぐらいの時期ですか?

安定期は、妊娠14週~15週以降をいいます。赤ちゃんは、7週から12週~13週にかけて大事な臓器をつくっている段階です。なるべく薬などで、悪い影響を与えてはいけない時期です。

気をつけること

性行為の注意点がもう一つあります。それは、コンドームをつけることです。コンドームをつけることで、性病や雑菌が入ってくるリスクが減ります。あとは、男性の精液に女性の子宮を収縮させる成分が含まれているという説もあるので、かならずコンドームを付けてください。

あとは、主治医の先生からお腹が張ったりして、切迫早産の可能性がある人は、相手を満足させる変わりの手段を考えてみましょう。

結論

妊娠中の性行為はダメではありません。ただし、安定期まで待った方がいいですね。あとは主治医の先生に止められていなければ、コンドームをつけて慎重に行ってください。それと、清潔にすることです。頻度についても、特にきまりはありません。

無理はせずということですね。ありがとうございました。