＃122 妊娠中のつらい腰痛…原因と対策

今回は、よく妊婦さんから聞かれる質問の一つ「腰痛がひどいんです。どうすればいいですか？」という質問にお答えします。

妊娠前から腰痛がある人は、妊娠すると50～70％の人が腰痛がひどくなると言われています。それにはいくつか理由があるんです。

まず出産するときに、骨盤の周りのじん帯を柔らかくしないといけません。なので、妊娠するとリラキシンのようなホルモンが出てきて、骨盤のじん帯や関節を緩めます。それが痛みを引き起こす原因になります。あと、赤ちゃんが大きくなると子宮も大きくなって体の重心が前に移ります。そうすると、背中に負担がかかります。またお母さん自身の体重も増えるので、これらの理由からどうしても妊婦さんは腰痛になりやすいのです。

対策として、ストレッチやマタニティスポーツ等の適度な運動が良いと言われています。あとは、仰向けに寝るのを避けたり、温めてあげたりすると腰痛が緩和されると言われています。

どうしても我慢できない痛みの場合、妊娠中でも飲める痛み止めがあります。我慢せずに産婦人科の先生に相談してみてください。

最後に、みなさんに注意してほしいことがあります。

それは、他に腰痛を引き起こすような病気を見逃していないかです。例えば、骨粗鬆症やヘルニア・腫瘍などができても腰痛を引き起こします。なので、すべての腰痛が妊娠が引き起こしているものだと思わないでくださいね。気になる時は、必ずドクターに相談してみてくださいね。

本日は以上です。ありがとうございました。