Dr.ネルソンの「医学&タメになる」授業
助産師であり、フリーで性教育を行うまゆさんと「子供のマスターベーション」についてお話します。
子供のマスターベーションにどう対処するか
自分の子供のマスターベーションの場面を偶然見てしまった場合、親としてどう反応すればいいか迷いますよね。
まず、お互い気まずい。止めるべきなのか、続けさせるべきなのか。
実は、幼児期でもマスターベーションをしている子供はいるんですよね。保育士さんに聞いても、お昼寝の時などによく見るって話しています。
どうすればいいか一言でいうと、「やめさせなくていいです」
前回、プライベートゾーンのお話をしたんですけど、この自分だけの場所という概念からすると、自分で見たり触ったりする分には、まったく問題ないです。何も悪いことはしていません。※前回のプライベートゾーンのお話はこちら
そうですね。自分のプライベートだからね。
幼児期のマスターベーションと、大人が行うマスターベーションは意味合いが違う
単純に快楽を求める大人のマスターベーションと違って、触ってると落ち着いたり、寝る前に手持ちぶさたになって触ってしまったり、いわゆる「指しゃぶり」と同じようなものですかね。
赤ちゃんが手や足ををなめたり触ったりして、その存在に気付いていくように、子供も成長する中で、見たり触ったりなめたりして自分の体を認識しているんです。
幼児期は、陰部に興味が出てくる時期でもあるので、成長の過程の中で引っ張ってみたり触ってみたりして、柔らかいな、痛いな、気持ちいいなとか思ってる子もいるかもしれないですね。
自分の体だから、もちろん知りたいですよね。だから唯一の方法で、匂いをかいでみたり、触ってみたり、なめてみたりするんですね。本能なんですね!
そうですね。だから、幼児期にそのような行動が見られるということは、正しい成長なんですよ。
自分の体に、まったく関心がないのもおかしいですもんね。納得です。
伝えるべき、大切なこと
だから、やめさせなくていいんです。ただし、マナーはきちんと伝えてほしいです。やめさせなくていいですが、人前でやったら困りますよね。
プライベートゾーンだから、人前でやったらいけないということですね。
「プライベートゾーン」て言葉、いいですね。すばらしい伝え方です。
だから、お子さんがしているところを見つけたら、やめさせなくていいですが、ルールを守ることが大切です。
まずは、一人の時にすること。人前ではしないこと。親の前でもしないこと。お父さんもお母さんも見たくないから、一人の時にしてねって伝えます。
なるほど。行為自体が悪いことではなくて、プライベートゾーンのことだから、人前ではしないでねってことですね。
あとは、きれいな手ですること!
プライベートゾーンって、命につながる大切なところだから、汚れた手で触らないことが必要ですね。
案外、それは思いつかないですね。それを教えている親は見たことないです。
あとよくあるのが、親が子供のプライベートゾーンに対して汚いものとして扱うと、扱いが粗末になってしまうんです。
たしかに。言ってしまいそうです。汚いから触るなとかね。
プライベートゾーンが汚いわけではなくて、大切な場所っていう風に教えてあげてほしいなと思います。
勉強になりました。
我が家の性教育の方法も、パパのYouTube見てって言います。
では、今日は子供のマスターベーションについてお話いただきました。ありがとうございました。