Dr.ネルソンの「医学&タメになる」授業

りょうこ皮ふ科クリニック院長、形成外科医である西林涼子先生とワキの悩みにの解決法についてお話します。

ワキ汗の悩みとは

ワキ汗の悩みですね。なんとかできます!

どうしたらいいんですか?

ワキ汗と一言で言っても、匂いのあるものと、ただ汗をかくものでは違ってくるんです。

匂いのない汗もあるんですか?

そうなんです。

運動した時や緊張した時に出るジトっとした汗など、さまざまな汗がありますが、体質によって匂う、匂わないがあるんですよね。

一つ質問なのですが、同じ人でも匂う汗と、匂わない汗が出ているということですか?

というよりは、やはり体質によると思います。

匂う汗の腺を持っている方と、そうじゃない方で大きく分かれます。

「ワキガ」とは

よく聞くのが、「ワキガ」というワードだと思います。独特なツンとするような匂いがするのが、「ワキガ」と呼ばれるものです。汗をたくさんかいた時の、汗臭さとはまた違います。

アポクリン腺という汗の腺が発達し、数が多くなったり、範囲が広くなって匂いを出すのが、アポクリン腺発達タイプの「ワキガ」になります。

じゃあ、アポクリン腺は悪いやつですね!

そのアポクリン腺は、みんなが持っているものなんですか?

ほとんどない方もいます。

黒人の方が一番多く、次に白人、日本人と続きます。日本人は少ない方ですが、特に匂いに敏感なので、気にする方は日本人が圧倒的に多いです。

「多汗症」とは

エクリン腺という腺がもう一つあって、そっちはサラサラの汗で、かくだけでは匂いはありません。ただ、皮膚の雑菌などと混ざって汗臭い、酸っぱい匂いになるのは、エクリン腺でもなることがあります。

アポクリン腺は悪くて、エクリン腺は良いということですね!

そうですね。

なので、「多汗症」と「ワキガ」は「汗の多さ」と「匂い」の違いがあります。

私のクリニックでも、汗の匂いが気になって来られる方も、実は汗の量の方が問題で、量さえ抑えれば、雑菌と混ざらなくなるので匂いが気にならなくなった方もいます。

まとめると、汗=臭い、匂いがつくではなく、どこから汗が出てくるかというのが重要ということですね。

アポクリン腺から出るのは、匂いがきつめで、エクリン腺から出る汗は、サラサラで匂いもきつくないんですね。

ただ、エクリン腺は皮膚の雑菌と混ざってしまうと、匂いに出るので、ワキ毛が多い人や汗の量が多い人は、酸っぱい匂いになってしまいます。

でも、その匂いと「ワキガ」の匂いとは別だということです。

「ワキガ」の匂いは、アポクリン腺という毛穴!

毛穴にアポクリン腺はくっついていて、汗が出る時は毛穴の皮脂と混じって出ます。アポクリン腺が出す脂肪酸などが皮脂と混じって分解されて、嫌な匂いになるんです。

ちなみに、エクリン腺は単独で汗が出ます。

もう一つ、質問してもいいですか?

汗の相談で患者さんが来られた場合、どうやって診断するんですか?

正式には、色で見て分かるようなテストもあるんですが、その溶液を置いているクリニックは少ないと思います。

その代わりに、簡便なのが「ガーゼチェックテスト」というものです。脇に一定時間、ガーゼを挟んでもらい、匂いを嗅いで診断します。

では、汗で悩みがあれば、皮膚科に相談すればいいんですね?

そうです。

汗臭さと体質で汗が臭いのとは別なので、それをきちんと診断した上で、治療を提案するのは、皮膚科医、形成外科医の役目なので、ぜひクリニックに相談してください。

治療もあるんですね!では、次回ぜひ教えてください。

はい。ぜひお願いします!