Dr.ネルソンの「医学&タメになる」授業

ホームケア専門エステティシャンLilyさんと「避妊具」についてお話します。

避妊具とは

今回のテーマは「避妊具ってなに」です。

聞いたことはありますか?

聞いたことはありますが、正直私は見たことはありません。

避妊具にはいろいろな種類がありますが、今日はその中で一つの種類を取り上げたいと思います。

まずはこの道具です。これ実は中に赤い器具があります。触ってみてください。

緊張しますね。

すごく柔らかいですね。

昔の古いやつだと、金属だったり大きかったりしたんですけど、今はこんなにソフトになっています。これに紐がついています。これをどうするかというと、子宮の中に入れるんです。実際に見てみましょうか。

これを膣から入れて子宮の中で、赤い避妊具を出します。すると子宮の中で、この避妊具が置かれている状態になります。そうすると、精子が入ってこれなくなるんです。ちなみについている紐は、少し残しておきます。この避妊具は大体寿命が5年間ほどなのですが、取り出したい時にこの紐を引っ張って取り出すことができます。

体の中に入っていても支障ないんですか?

もちろん一般的ではありません。

膣から出産経験がある人だとスムーズに使用することができます。お産の経験がない人だと、ちょっと違和感があったり、痛い感じがする人もいます。でも、人によるのでお産の経験がなくても痛みを感じない人もいます。

この器具は、どのような人におすすめかというと「ピルが飲めない人」です。例えば、40歳を過ぎるとピルをあまりお勧めしません。

なぜですか?

年齢が高くなってくると、ピルの副作用で血管が詰まりやすくなってしまうんです。なので、ご自分のライフスタイルや体質によって、避妊方法を選んでいただきたいと思います。その中で、今回ご紹介した避妊具も一つの方法ではあります。

ちなみにこれ、どこで売ってるんですか?

これ実は売っていなんです。そもそも自分では入れられないし、産婦人科に行かないといけません。

あ、そうなんですか!

膣じゃなくて、子宮の中まで入れるんでね。

産婦人科ではそんなこともしていただけるんですね?

もちろんです。

あとは入れる時期もあります。それは生理が始まって5日目ぐらいが一番いいと言われています。子宮の内膜が一番薄い時期なので入れやすいというのと、あとはその時期が一番女性ホルモンが少ないからです。器具が安定しない間に性行為があって妊娠したら困りますからね。生理の5日目ぐらいが一番妊娠の可能性が低いですよね。

なるほど。

勉強になりました。ありがとうございました。